さまざまな地域のブランドを作り上げるまでの手法、自治体と企業の協力体制などについて紹介します。

地域ブランディングの手法

さまざまな地域のブランドを作り上げるまでの手法、自治体と企業の協力体制などについて紹介します。

地方の産業振興に向け、地域ブランドは重要な役割を果たしているようです。では、どんなコンセプトで地域ブランドをつくりあげていくのでしょうか。例えば長崎県「島原のそうめん」です。ここは昔からそうめんの主要産地でしたが島原産の表示はせずに、多くを三輪そうめんに出荷する卸を行っていました。ところが産地の偽装表示問題が起こり、出荷量が減少してしまいました。そこで、自らのブランドを立ち上げ、下請けからの脱却とともに販売の拡大を図ったのです。地域ブランド化に向け、県の支援を受けるために産地は一体となって活動し㈱素兵衛屋を設立するまでになったのです。ポイントは高度熟成法をマスターした職人を「スーパー匠」と命名し、各工場での指導を実施して品質を大幅にアップさせた点にあります。現在、そのおいしさが序々に浸透しつつあり、今後の拡大が期待されています。次は三重県「あのりふぐ」です。三重県では、天然のトラフグが大量に水揚げされているのに、これらは一度下関に移動してから出荷される仕組みが長らく続いていました。その原因は、地元地域内では販売ルートが無かったためで、卸価格と小売価格の大きなギャップが問題でした。そこで、安乗漁業協同組合や地域の旅館、自治体が協力して「あのりふぐ」の名前を宣伝し始めたのです。2003年にはあのりふぐ協議会も設立され、地域ブランド化の機運が高まっていったのです。ポイントは自ら課した「あのりふぐの基準」にあり、漁獲量が少ない年でも基準を守り、こだわりの品質をアピールしていった点でしょう。現在、志摩の観光業者との提携もでき、その名は広まりつつあります。

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